アンシラリーレベニュー (Ancillary Revenue)
カテゴリ: LCC基礎知識

アンシラリーレベニュー(付帯収入)とは?
アンシラリーレベニュー(Ancillary Revenue)とは、航空運送事業において、航空券の運賃収入以外のサービスから得られる収益のことです。「付帯収入」と訳されます。LCCのビジネスモデルにおいて、このアンシラリーレベニューは利益を生み出すための極めて重要な柱となっています。
主なアンシラリーサービスの種類
LCCが提供する主な有料オプションには以下のようなものがあります。
- 受託手荷物手数料: 機内に預ける荷物の重量や個数に応じた料金。
- 座席指定料: 足元の広い席、前方の席、窓側・通路側の指定料金。
- 機内食・ドリンク販売: 事前予約限定の食事や、機内で販売されるスナック・飲料。
- 優先搭乗(プライオリティ・ボーディング): 他の乗客より先に機内へ案内されるサービス。
- 保険・旅行関連商品: 航空券予約時に同時に販売される旅行保険、レンタカー、ホテル予約の手数料。
- 機内免税品販売: フライト中の物品販売。
ビジネス的な重要性と最新トレンド
航空券の運賃自体は競争によって極限まで安くなっているため、LCCにとって運賃収入だけでは利益を出しにくい構造になっています。そこで、各社は魅力的な機内食メニューの開発や、提携クレジットカードの発行、ポイントプログラムの強化などにより、アンシラリーレベニューの最大化に注力しています。
最新のトレンドとしては、AIを活用した「ダイナミック・アンシラリー・プライシング」があります。予約時期や顧客の属性に合わせて、手荷物料金や座席指定料金を最適化したり、予約画面で「あなたにおすすめのオプション」をしてレコメンドしたりすることで、購入率を高める取り組みが進んでいます。2024年の世界の航空業界レポートでは、LCCの総収益の20%〜40%をアンシラリーレベニューが占めるケースも珍しくありません。