ターンアラウンドタイム

カテゴリ: LCC基礎知識
ターンアラウンドタイム

ターンアラウンドタイム(折り返し時間)とは?

ターンアラウンドタイムとは、航空機が空港に到着してから、次のフライトに向けて出発するまでの駐機時間のことです。乗客の降機、機内清掃、燃料補給、機内食や備品の補充、次の乗客の搭乗、手荷物の搭載といった一連の地上作業(グランドハンドリング)が含まれます。

LCCにおける「30分の壁」

LCCのビジネスモデルにおいて、このターンアラウンドタイムの短縮は至上命題です。飛行機は空を飛んでいる時だけ収益を生みます。地上に止まっている時間は、収益を生まないコスト発生時間でしかありません。
一般的なフルサービスキャリア(FSC)が60分〜90分程度の時間をかけるのに対し、LCCは「30分以内(場合によっては25分)」での折り返しを目標としています。

短縮のための工夫

  • 機内清掃の簡素化: プロの清掃業者を待つのではなく、キャビンアテンダント(CA)自身が簡単な清掃やシートベルトの整頓を行うことで時間を節約しています。
  • ボーディング・ブリッジの不使用: 乗降に時間がかかるボーディング・ブリッジ(搭乗橋)を使わず、タラップ(階段)を使用し、機体の前方と後方の2箇所から同時に搭乗させることで人の流れをスムーズにします。
  • 厳しい搭乗締め切り: 出発時刻の配分を厳守するため、搭乗口への集合時間を厳しく設定し、遅れた乗客を待たずに出発することも珍しくありません。

この徹底した効率化により、LCCは1機の飛行機で1日に多くの回数を往復することができ、結果として安い運賃を提供することが可能になっているのです。